読書感想「ちょっと今から仕事やめてくる」
ブラック企業にこき使われる主人公・青山は、心身共に衰弱していつしか死を考えるようになる。
ある日、無意識に線路に飛び込もうとしたところを男に助けてもらう。
「久しぶりやな!小学校以来か」とヤマモトと名乗る自称同級生の笑顔と勢いに圧倒された青山は、同級生にこんなやつおったかな?と思うもののいつしかペースに巻き込まれて毎週末会うようになる。
ヤマモトのアドバイスのおかげでだんだん仕事に前向きになっていく青山だが、大きなミスをして追い込まれてしまう。
再び死を考えた時、目の前にヤマモトが現れる・・・
こいつは一体何者なのか?
題名とあらすじから容易に内容は想像できる。
なんだかんだあった主人公はヤマモトに「ちょっと今から仕事やめてくる」と言って、ブラック企業に辞表をたたきつけるのであろう。
ヤマモトとは一体何者か?という謎解き部分もあるのだが、そこらへんはどうでもいい。いやどうでもいいといっては元も子もないのだが、オチが読めるので大して意味がない。
そんなことよりも《人生は誰のためにあるのか?》という問いかけの答えがストレートに胸を打つ。
原作は映画化されており、5月に公開予定です。
東京生まれの福士くんは、大阪弁に苦労したそうです。